ネット防犯講演会:防犯診断したら、たった5万円で守れたってホント?

防犯ガラス・防犯フィルム・鍵・カギ・錠・防犯カメラ・防犯センサー・センサーライト・通報システム・警備など総合防犯のページです。
家族の命・体・心と財産を守ろう
NPO全国住宅省エネ防犯研究会
内閣府ボランティアWEB登録サイト
   
日本の全ての家屋に防犯を!
 
住宅防犯・講演・相談・診断・鑑定・設計・,既築住宅の防犯,防犯住宅の新築,防犯リフォーム,マンションの防犯,ビルの防犯について

防犯診断したら、たった5万円で守れたってホント?


 

本題に入る前に、ある事例をお話ししましょう。

これは、平成18年7月10日発売の日経アーキテクチャーの取材の時に紹介した事例です。

千葉県の住宅街の一角にお住まいのAさんから、「空き巣に入られたので、見て欲しい」と呼ばれたのは、約1年前の8月でした。

安藤心吉はAさんのお宅にかけつけ、即座に現場検証と防犯診断(狙われた理由と、空き巣などの侵入経路の分析)を行いました。

その結果を説明しましょう。

1.この一角で、何故Aさん宅が最初に狙われたかの理由:

図1Aさん宅の見取り図

図2
Aさんのお宅がある周辺図
右図1と2を見て頂くとおわかりのように、A邸は生活道路に面しているため、この一角を侵入窃盗犯が車で通りかかると、最初に目に入る家です。

しかも、四つ角にあります。

四つ角の家は、侵入窃盗犯にとって建物の敷地内に入らなくても、窓やドアの位置など敷地内の状況を把握し易い家です。

そして、外車が犯人達の目に入ったのでしょう。
外車などの高級車は「お金がありそう」と想像させるに充分です。

これらは、一瞬にわかります。

そこで犯人達は、次の段階・・すなわち「人目につかず、できるだけ簡単に侵入可能な開口部(ドアや窓)をチェックすると想像できます。

そして、A邸で最も狙われやすい侵入口が勝手口ドア。
2番目が、同じ通路側の浴室ルーバー窓(面格子付き)。 3番目が、やはり同じ通路側の和室の腰窓(雨戸付き)であると分析しました。

次に犯人達は事前確認する段階に進むと想定。

つまり、家族構成をできるだけ知ろうとするのです。

何故?

第一に、家の人がいないかどうか確認するとき、人数やだいたいどんな人が住んでいるかを知っておいたほうが便利だからです。

次に「この家は留守だ。」と犯人が思っても、家の人がいない保証は無いからです。

侵入したとき、万一強い人間がいたら・・・と考えればおわかりでしょう。

逆に高齢の人、女性や子供、体の不自由な人であればどうでしょう。
 


Aさんのお宅にも家族構成が外からわかるものがありました。

郵便ポストに家族全員の名前が書いてあったのです。
それに洗濯ものが2階のバルコニーに干してありました。(プロの侵入窃盗犯は洗濯ものを見て家族構成を把握します。)

次に調べるのが電話番号です。

なぜなら留守を確認するのに最も便利だからです。
実際に侵入するときは、電話の他にインターホンでも確認することがあります。

Aさんの玄関脇には自転車がおいてあり、フェンダー(泥よけ)に名前と住所と電話番号が書いてあったのです。

→対処:防犯生活15箇条参照


犯人は家族構成や家族の行動をチェックするため、更にA宅を見張っていた可能性があります。

図2をご覧下さい。

家の前に駐車場があります。犯人達はこの駐車場に車を止めてAさんの家を見張っていたのでしょう。

その結果、どんな人が住んでいるか?いつ頃出かけるか?などを知ったのでしょう。

Aさんの家に誰もいないことを確かめて、郵便ポストの中から郵便物を取り出し数々の情報を得ていたのかもしれません。

そして、ついにAさんが旅行に出かけた時に、勝手口を壊して侵入したのです。

以上の診断はあくまで推測の域を超えませんが、100%ではないにしろ、あたらずとも遠からずであるはずです。

A邸は、建て売り団地の一角にあります。

他にも庭木が茂っていたり、入りやすいドアや窓がある家はたくさんあります。

であるにもかかわらず、何故A邸が最初に狙われたのか?

既に答えを記述してありますが、犯人にとって都合の良いいろいろな条件が最も多く重なり合っていたからに他なりません。


最初に破られたのも、2回目に破ろうとしたのも同じドアだった

 


A邸の診断で、最も狙われやすい箇所が勝手口と判断したのは、このドアが壊されていたからではありません。

犯人と同じ目線になりきって犯人の心理を分析した結果であり、犯人の行動も全く同じであったからに他なりません。

<診断によるお勧め対策は?>

1.

郵便ポストにあった家族全員の名前を名字のみにする。
2. 自転車のフェンダーの住所や電話番号を消す。
3. 電話会社に連絡し104案内や電話帳記載を止める。
4. 洗濯もの干しはできるだけ乾燥機を利用する。
以上は家族の個人情報を安易に知られないためです。
写真1
最初に壊されたA邸の勝手口ドアの写真
 


5.


「壊された勝手口ドアは普段使っているのですか?」と聞くと「使っていない。」との答えでしたので、ここから二度と入れないように、ドアと枠の内側と外側をネジで固定する。(100円程度)
(外側は、次に来た犯人に見せるため)

  6. この通路側の窓(ルーバー以外)には、防犯フィルムを貼る。
  7. ルーバー窓の細長いガラスは、両サイドのガラス受け部品とガラスを接着剤で固定する。
(通常ルーバー用のガラスは簡単に外れます。)
 
以上の対策費は合計5万以下でした。

一度入られた家は又狙われる


 

写真2(クリック:拡大)
二度目も同じ場所を壊して入ろうとした勝手口ドアの写真

半年後、Aさんの家の近所の家がガラスを割られ、空き巣被害に遭いました。

ドキッとしたAさんは、ウチは大丈夫だったか?と、ドアや窓を調べた結果、以前やられたのと全く同じ箇所を更にこじ開けようとした形跡がはっきりと残っていました。

カモフラージュに外側に取り付けたネジ(上)はほぼ外れかけていました。

犯人は、内側にしっかり止めたネジの事をしるよしもなかったので、どんなにこの部分をコジっても開かずに諦めたのでしょう。

普通に考えれば、同じ通路側の窓を破ってもおかしくはないと考えがちですが、犯人は近所の別な家に侵入したのです。

いずれにしても、Aさんはたった5万円の対策で
二度目の被害をまぬがれたのです。


 

お話しはまだ終わりません。

まだ疑問が残るのです。

実は、Aさんは、最初の被害後に、有名警備保証の大きな防犯ステッカーを貼りました。
安藤も、1種類のステッカーでは・・と思い、「防犯設備済みステッカー」を5〜6枚プレゼントしたので、Aさんは、あちこちの窓やドアに貼り付けました。

それでも、犯人は二度目の侵入を試みたのです。

つまりステッカーは効かなかった・・・ということです。

又、Aさんは、被害後すぐに、勝手口に向けてセンサーライトを取り付けました。

しかし結果は同じでした。


Aさんの勝手口ドアは生活道路から丸見えなのに何故?


 

最後の疑問です。

図1を見ると、勝手口の通路は生活道路からまる見えの状態で、決して死角ではありません。

では、ナゼ?勝手口が狙われたのでしょう?

右図3のように背の高いワンボックスカーを横付けされたらどうですか?

勝手口を壊しているときも、金品を奪って逃げる時に車に乗るには好都合です。

つまり、人に気付かれない見られない「死角」というのは、葉の茂った樹木や高いブロック塀や物置や、家のヘコミやいろんな物で死角になるのですが、もう一つ、背の高い車で死角にならないかどうかの判断を追加しなくてはならないのです。

犯人はワンボックスカーで人目を避ける・・を忘れないで下さい。

図3(クリック:拡大)
ワンボックスカーなどで勝手口通路は完全に死角になる図


NPO 全国住宅省エネ防犯研究会・住まいの防犯対策研究、建物の防犯対策推進、住宅の防犯対策の普及促進、防犯対策の相談、防犯建物診断、建物住宅設計図の防犯鑑定、防犯情報の発信など
全国警察検索サイト
NPO内容
安藤心吉のブログ
当サイトについて
住宅(住まい)・1戸建て住宅・マンション・アパート・店舗など建物に関する相談や情報のお問い合わせはこちらからメールして下さい。
住宅防犯アドバイザー
安藤心吉のサイト

 
   
Copyright© 2004〜.nccc.jp, All rights reserved.